にこ📚

人生は物語。

結婚は人生の墓場「か?」

パンチのきいたタイトル。それを強調するかのようにでかでかと書かれた表紙。 タイトルを見た瞬間、吸い込まれるように手に取っていました。あまりにも的を射たタイトルなので、ブログタイトルもそのままにしてしまいました。 姫野カオルコさんの作品を読む…

それでも、想像力。「罪の声」

昭和の未解決事件を描いた作品、罪の声。 映画化もされ話題となっていますが、すべては、巻末に書かれた、「あの子どもたち」に思いを馳せるためなのだろうなと感じています。 罪の声 (講談社文庫) 作者:塩田武士 講談社 Amazon 罪の声 (講談社文庫) [ 塩…

浄化される言葉で自信がつく「羊と鋼の森」

羊と鋼の森。 タイトルだけ聞くとファンタジー?と思ってしまいますが、「羊」と「鋼」、そしてその「森」である、ピアノを中心に、主人公の成長や劣等感の乗り越えなど、全ての人に当てはまる悩みに寄り添うような物語です。 他人に引け目を感じたり、自分…

アドレナリン吹き出す青春小説「武士道」シリーズ

まっすぐ生きているか。自分の軸をぶらさず生きているか。 自分の進むべき道に迷ったり、自分がしてきたことが全て無意味に思える。自分は薄っぺらい人間なのではないかと思える。 人生の中で迷いはいつでもついて回り、結果は簡単には出ない。 悩んでいる時…

軽快に、しかし深く人間について考える「横浜大戦争」

タイトルに騙されるなかれ。 この本は戦国時代の話ではないし、横浜で起こった事実に基づいているわけでもないのです。 横浜大戦争は、横浜を舞台にそれぞれの区にいる土地神たちが、ナンバー1を巡って「戦争」をする物語です。 横浜大戦争 (文春文庫) 作者:…

つべこべ言わずに恋したくなる本「あおい」

素直に生きられているだろうか。 「あおい」を読んで私はそう思いました。 心が感じることに素直になるのは難しくて、それは頭が邪魔してくるから。 この本を読むと、心配なんて余計でどうでもいいと思えます。 あおい (小学館文庫) 作者:西 加奈子 小学館 A…

言葉のダムを開けてくれる本「きいろいゾウ」

想いはたくさんあるのだけれど、なんとなく言わないでいる。言わなくたって沢山の言葉や意見が代弁してくれるからいつも聞いているばかり。 そのうち、自分が感じていることはなんなのか分からなくなってしまう。 現代って、そんなことばかりではないでしょ…

深夜静かに、やさしい気持ちになりたい時に読む本

毎日悲しいニュースや辛い現実が目の前にある私たち。 悲しくて辛いことが多すぎるから、心も次第にとげとげしてくる。自分にも他人にも優しくなるなんてなかなか難しい。 そんな時に、悲しみを問い直し、生死を問い直し、心を落ち着かせてくれる本をご紹介…